鹿の止めさし

vivikarua

2012年12月31日 23:50

いつもお世話になってる
罠師のIさんから電話があります

箱罠に鹿が入ったので
銃で止めさし頼むとの事

止めさしを頼むよって言ってくれていますが
実際は自分が新米猟師で
大型4本足に慣れていなく
獲物を射殺する度胸も座ってなく
フィールドでの銃の扱いや
実際の発砲への戸惑いを
見ぬいた上での経験値稼ぎを
無言で応援してくている要請です


罠にかかっている獲物と
対峙するとき必ず目線が
合います

動物たちは状況を理解しています

魚釣りをしている人もご理解して
頂けるとおもいますが魚も
釣り上げると観念することが
あると思います


やはり殺生するって抵抗あります


前回イノシシの止めさしに
時間がかかって銃口を齧られたと
記述しましたが
技術的な未熟もありますが
かわいいイノシシを
撃てないと葛藤が正直ありました

最終的には止めさしはできましたが
時間がかかったのは心の迷いが大きな原因だと
思います


しっかり見ぬかれていますね^^;


今回の止め刺しは現場に
案内され 一言
「頼むよ」
と言い残してIさんは現場を離れ
一人残されます

猟師になったのなら
覚悟をもって乗り越えろと
って意味ですね

土砂降りの雨の中
銃にスラッグを2発込めます
もし半端に中ってしまった場合
すぐに止めをさせる保険です

矢先の安全を確認し
しっかり頭部を狙います

安全装置を解除し
動きが止まった時に
引き金を引きました

大きな反動が肩に響き
鹿は瞬間で動かなくなりました


無事に一発で仕留めたらしいです

動かなくなったのを確認し
最初に弾倉に残っている
弾一発を抜き取ります
(ポンプアクションなので2回
スライドします)

銃に弾が無いの確認し
運搬作業に入ります

銃声を聞いてIさんも
合流します

2歳のオス鹿との事


Iさんからは
「綺麗に止められたな」と
一言もらえました

いろんな意味合いがあったと
思いますが合格をもらえたようです


綺麗な川に行き
皮剥を始めますが
鹿は10分で終わりました

皮に切れ目入れて
力づくでひっぺはがすだけw

はやいですw

内蔵を抜きながら
鹿は胆嚢がないことや
腸の違いなのど教わります

場所を変え精肉します

肉と混じっている
筋の取り扱いや
鹿肉は生で食べれる
(E型肝炎は注意!)
など料理についても
教わります


家に帰りさっそくもらった
鹿レバーを刺身で味わいます

うま!


世間ではレバ刺禁止になってから
味わってなかったレバ刺の味
獲ったその日に味わえる贅沢を
楽しむことができました^^



魚釣りに行ってやっと釣れた魚で
その日晩酌を楽しみめた感覚
そのままです


命に感謝しながら頂いた命
大事にしていきたいと思います






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